江戸時代、とれたてのアジやカマスを開き干しにして保存食として売ったのが始まりとされています。
梅干の起源は古く、遣隋使・小野妹子が中国から持ち帰ったのが始まりだそうです。小田原での歴史は戦国時代の北条早雲から。梅干の薬効と腐敗を防ぐ作用に目をつけ、戦の食用に格好と梅干づくりを奨励しました。
江戸時代には薬用・食用として庶民の間に広がります。小田原もこの頃から大規模な梅の産地となり、おみやげとして旅人に重宝されるようになりました。
小田原の曽我地区を中心に栽培されている「十郎梅」は、肉質がなめらかで、梅干用品種の最秀品といわれています。一方で皮が薄いため栽培や加工にはたいへんな手間がかかります。 温暖な気候と豊富な梅、そして海の恩恵の塩。名物は風土が育てるという言葉通り、まさに小田原の豊かな土地柄が生んだ逸品と言えます。
収穫から漬け込み、天日干し等に多くの手間隙と日数をかけて、最高の味を引き出します。
匠がつくる工程を動画で見ることができます。普通では見ることのできない匠の技を御覧下さい。

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