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未来の活性化に一歩前進 丼サミット誘致決定
 1月23、24日の2日間、石川県金沢市で「第1回全国丼(丼)サミット」が開催された。会場には、ご当地丼で地域おこしを行っている全国6都市の丼が集結。盛り上がる会場で、第2回の開催が小田原に決定した。
 サミットは、ご当地丼で町おこしを行う地域が、友好協定を結び、意見交換や交流を通じ、相互の発展と食文化の継承を図ることや伝統工芸・伝統文化を、全国へ発信し、地域活性化させていくことが狙い。
 第1回のサミットには小田原どんの他に、千葉県の『おらが丼』、和歌山県の『あらが丼』、愛媛県の『どんぶり王国宇和島』、大分県の『日豊海岸ぶんご丼街道』、石川県の『能登丼』が顔を揃えた。来場者は1万人を超え、6000食用意されたご当地丼の多くは、開場からわずか2時間ほどで完売した。小田原から参加した菜こんたんの『小田原・鯵のサクサク丼』とそば季寄 季作久『THE・小田原丼(そば屋風)』も午前中になくなる盛況ぶりだった。
 
 小田原どんを仕掛けた栗田さんは、第2回を小田原に誘致すべく、東奔西走する。もちろん理由がある。「単純に成功が見込めるからではなく、サミットを単発で終わらせないため」そして大きなイベントとのコラボレーションを青写真として描いていたからだった。
 9月30日(木)から10月3日(日)に小田原で開催される日本青年会議所(JC)の全国大会。期間中は全国から40歳までの若手経営者が集まる。その数は1万5千人とも2万人とも言われている。様々なイベントでもてなしたい小田原JCと、全国の人に小田原どんをPRしたい提供店舗側との思惑は一致。かくして小田原での開催誘致に成功。日程もJCの全国大会期間中の10月2、3日に決定した。
 全国的イベントの開催が決まったことで、「観光客」向けのPRに加え、地元への認知度アップが次の課題となった。  
第1回全国丼サミット(金沢)での風景
第1回全国丼サミット(金沢)での風景
「タウンニュース小田原版」平成22年9月11日(土)号 掲載