小田原に和菓子が豊富なのは、城下町として茶道が盛んだったことに由来します。幕末の小田原城主・大久保氏は茶の湯を好み、城に納める菓子を司る職人は、古くは「菓子匠」ともいわれ、商人のなかでも優遇されていました。
このような背景もあり、優れた菓子職人が小田原に集まってきたのです。恵まれた環境が芸術品ともいえる和菓子の文化を生み出しました。そのひとつが梅の菓子。
小田原のまちが梅の香に包まれる二月。和菓子屋さんの店先には、小田原特産の梅の実を使った名産菓子が並びます。各店工夫をこらし、雅な名を付けられた菓子たちはおよそ30種類以上。 他にも、春、夏、秋、冬、めぐる季節を映す美しい和菓子の花たちが、人々に日本の心、小田原の心を伝えています。
『練りきり』には、季節感のある美しいお菓子を作ろうという職人の心意気がこもっています。
匠がつくる工程を動画で見ることができます。普通では見ることのできない匠の技を御覧下さい。

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